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EC-CUBEのメリット・デメリット

弊社は、EC-CUBE2の頃から様々なECサイトをEC-CUBEで制作してきました。
EC-CUBE3の公式テンプレートの制作も行いました。

お客様のご要望を聞いて、EC-CUBEではなく既存のASPの方がいいのではとご提案する事もあります。制作側からのEC-CUBEのメリット・デメリットをまとめたいと思います。

メリット

カスタマイズが自由にできる

デザインの自由度はどのカートシステムにも勝ります。
カートの中までデザイン統一可能です。(ASPや無料カートではほぼありません)
デザインに凝りたいアパレルさんなどにはとてもいいと思います。

デザインだけではなく、機能面の追加も自由です。
例えば、配送はしないので住所欄はなしにしたい、もっと大規模だと、カートに入れた後のステップを最小限にしたいなどシステムに関わる部分までカスタマイズ可能です。

制作できる会社・システム屋さんが多い

日本では大変メジャーなカートシステムなので、コミュニティも充実しています。
何かあっても、頼れる人・会社が多いというのは安心です。

プラグインが充実している

上記の、制作できる会社・システム屋さんが多いに関連しますが、プラグイン開発している所も多いので、かなりプラグインが豊富です。
EC-CUBEに元々ついていない機能でも、プラグインで保管する事ができます。

プラグインで探してない場合も、プラグインそのものの制作も可能です。

決済機能を選べる

決済機能のプラグインも大変多いので、既存のASPや無料のカートシステムと違い、手数料の低い所を選ぶ、決済機能が多いプラグインを選ぶなども可能です。
これは、他のカートシステムにはない特徴です。

デメリット

コストが安いわけではない

インストール一つから、知識が必要です。EC-CUBE自体は無料ですが、プロに頼む事を考えるとそれなりに費用がかかります。
よくEC-CUBEのメリットで「無料!」と書かれていますがあれは間違いです。
弊社の場合は、デザインカスタマイズも含めて50万~(消費税別途)です。

ランニングコストも無料ではありません。プラグインの更新費用・メンテナンス費などがかかります。
既存のものが、マンションだとすると1戸建てを購入したようなものです。
マンションはメンテナンス費用を毎月払いトラブルをなくしてもらえますが、1戸建ては自分で(自社で)メンテナンスしなくてはいけません。特にプラグインを更新する時は要注意です。

プラグインバッティング

オーナーズストアに様々なプラグインが売られていますが、制作者はばらばらです。相性が悪いプラグインを複数入れると動かなくなったり、トラブルが発生します。
いわゆる「プラグインバッティング」です。

たくさんの機能が必要なカートをEC-CUBEで制作したい場合は、1つの会社にバッティングしないように制作してもらった方がいいですが、
1から作るとかなりコストがかかります。「プラグインバッティング」を解消するのは、もっとコストがかかります。

アップデートが大変

EC-CUBEにはバージョンがあるのですが、そのバージョンを上げるのが至難の業です。
wordpressのようにボタン一つではありません。
また、バージョンを上げると今まで正常に動いていたプラグインが動かなくなる事もよくある事です。

近年、このアップデートを簡単にするためにクラウド版が出ています。

ただ、マイナーアップデート(小さなアップデート)は問題ないようですが、メジャーアップデート(バージョン4がバージョン5になるなど)の場合はショップの再構築が必要なようです。
使っていたプラグインが正常に動くかも保障されていません。

セキュリティの穴を埋めるのには技術がいる

EC-CUBE社から脆弱性リストが多数でています。

システムを使用する限り、脆弱性が出てくるのは致し方ない事ですが、この脆弱性の修正はシステム屋さんでないと難しいものが多いです。
カートシステムを使っているので、脆弱性に対する対処は必須です。
こちらの問題は、クラウド版を使用するとなくなります。

メルマガはメルマガ単体サービスを利用した方がいい

EC-CUBEプラグインのメルマガ機能で、サーバーの力が必要な場合はよほど強力なサーバーを使っていない限りは、メルマガサービスを使った方がいいでしょう。
メルマガが届かなかったり、発行部数が制限されたりします。

まとめ

プラグインがあまり必要でない、綺麗なECサイトを制作したい場合はEC-CUBEはとてもいいでしょう。
集客機能などのプラグインが多数必要な場合は、既存のASPの方がコスト的にお安くなります。

潤沢な資金があり、優秀なシステム屋さんを確保できる会社さんの場合も、隅々までカスタマイズできるので満足度が上がると思います。
ECサイトで何が外せないポイントか整理し、EC-CUBEを使うかどうか検討された方が宜しいかと思います。

(2022年4月追記)

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